1.初期費用の内訳
不動産関連でかかる費用
敷金・礼金
<敷金>
部屋を退去するときの原状回復費用として、先に支払う金額のことです。基本的には退去時に、原状回復にかかった費用が差し引かれた費用が返ってきます。
<礼金>
借りるお部屋の大家さんに、「貸してくれてありがとう」というお礼の意味を込めて支払います。
退去時には返ってきません。
礼金
前家賃
基本的に契約時には翌月の家賃を支払うことが多く、これを前家賃と呼びます。
(例)3月に契約した場合
→4月分の家賃を初期費用の中の前家賃として支払う
日割り家賃
契約日が月の途中であった場合、家賃をその月の日数で割り、残りの日数を掛けた金額を初期費用に含みます。
これを日割り家賃と呼びます。
(例)9月20日が契約日で、家賃が6万円の場合
→6万円÷30日(9月の”全部”の日数)×10日(9月の”残り”の日数)=2万円
この2万円が日割り家賃として初期費用の中に組み込まれます。
仲介手数料
部屋を貸したい大家さんと、部屋を借りたいあなたをつなぐ役割を果たした不動産会社に対して支払う手数料です。
家賃の1.08倍が一般的ですが、半額になったり、全て大家さんの負担にしてくれる物件もあります。
火災保険料
物件によっては指定の火災保険に入らなくてはならない場合があり、このときは初期費用に火災保険料がかかります。
保証料
お金を支払えないときに、連帯保証人の役割果たしてくれる「保証会社」というところに支払う金額です。
物件によっては連帯保証人をつけることで保証料がいらないこともありますが、保証会社も必須・連帯保証人も必須という物件も多いです。
家賃の半分が相場と言われていますが、地域や物件によってかなり差異があります。
鍵交換費用
前の住人と違う鍵を準備するときに必要な費用です。
必須なところ、選べるところ、対応していないところとそれぞれあります。
金額も1〜5万円とピンきりです。
クリーニング費用
次の住人に使えるようにクリーニングをかける際の費用です。
退去時の支払いのことが多いですが、初期費用として最初に支払うケースもあります。
相場はこれもピンきりですが、一人暮らしの部屋であれば、3万円前後が相場と言われています。
その他生活準備でかかる費用
引越し費用
新居にモノを持っていくのであれば必ずかかる費用です。
一般的に距離に応じて費用は比例します。
モノが少なければ単身パックを利用することができ、費用削減ができます。
家電費用
新生活をする上で揃えておかなければならない家電の費用です。
当然どこまで揃えるかによって費用は異なりますが、「冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ」の3種が、最低限揃えなければならない3大セットとして一般的に知られています。
家具費用
こちらも生活する上で必要な家具を揃えるための費用です。
最も費用がかかるのがベッド関係の費用で、ついで机・テーブル・椅子の費用です。
2.月々費用の内訳
家賃・光熱費
家賃(+共益費)
その名の通り家賃です。月末の20〜30日の間に支払うところが多いです。
光熱費(電気代・ガス代・水道代)
電気、ガス、水道など月々の生活に必須なインフラにかかる費用です。
生活費
食費
月々の食費です。
本サイトでは、複数人で食べる食事は「交際費」として勘定しておりますので、厳密には”一人で”食べる食事の費用になります。
生活用品費
タオルや洗剤など生活していく中で日々必要になっていく生活用品の費用です。
ほとんどが消耗品なので、毎月とは言わないまでも定期的に購入することになります。
被服費
服や履物にかかる費用です。
ブランド物を身につけたいのであれば上限なくかかってくる費用です。
交通費
一人暮らしであれば大学や職場の近くに住む可能性が極めて高いので、
この項目が唯一、実家暮らしと比べて”減る”費用となります。
ただし車やバイクを購入した場合はガソリン代がかかってきますし、
電車での遠出が多い人は多めに試算したほうが吉です。
通信費
携帯電話や、インターネットにかかる費用です。
インターネットについては、物件によって無料で使えるところもあります。
娯楽・交際費
趣味や遊び、友人や恋人との外出の際にかかる費用です。
いくらでも減らすことはできますが、その分精神的な充足を犠牲にすることになるので、
バランスよく調整することが大切です。