賃貸を借りる時の初期費用の内訳に「保証料」という項目があり、それを取り扱ってるのが保証会社です。
本記事ではこの「保証会社」というものがどんなものなのか、またどれほどの費用がかかるのかについて詳しく解説します。
1.保証会社の役割って何?
1-1.連帯保証人とは
お部屋を借りる際にほとんどのケースで連帯保証人さんが必要になります。
連帯保証人は借主さんがお家賃を滞納したときや、お部屋を傷つけて弁償できないときに、借主さんに代わって家主さんにお金を支払わなければなりません。
また、入居中のトラブルなど、連帯保証人さんは借主さんと同じ立場で責任を追わなければなりません。
1-2.連帯保証人の条件
連帯保証人さんを審査するのは家主さんや管理会社さんですが、基本的には親御さんかご兄弟(姉妹さん)などのお身内の方で、借主さんと同等以上の収入のある方を求められます。
しかし、借主さんの雇用形態(アルバイトや契約社員、正社員など)や勤続年数、年収、借りるお部屋の賃料によっても、連帯保証人さんに求められる条件が異なります。
家主さんからすると、借主さんに安定した収入があり、借りるお部屋の賃料も収入に見合っていれば、連帯保証人さんが年金受給者の父であっても大丈夫かなあ、という感じです。
また、連帯保証人さんに提出して頂く書類としては、住民票や印鑑証明書などの公的証明書類や、収入を証明する書類、場合によっては預金口座のコピーなどが必要になることもあります。
1-3.保証会社とは
そんなハードルの高い連帯保証人さんですが、「連帯保証人なしの物件」もあります。連帯保証人の代わりに保証会社さんに依頼するシステムです。
保証会社とは、保証料を受け取って、連帯保証人さんの代わりに金銭面での保証を引き受けてくれる会社のことです。
とはいっても、滞納したお家賃や、傷つけたお部屋の弁償代を立て替えてくれるだけです。立て替えてもらったお金はキチンとお返ししなければなりません。
1-4.保証会社の種類は?
保証会社は団体所属系や独立系、信販系などがあります。以下は主だった保証会社ですが、他にも沢山の保証会社があります。
- 一般社団法人全国賃貸保証業協会に加盟
- 一般社団法人賃貸保証機構に加盟
- 信販系保証会社
基本的には家主さんや管理会社さんが保証会社を決めているので、残念ながら選べないことがほとんどです。
2.保証会社は誰でも利用できるの?
2-1.審査について
保証会社さんに保証を引き受けて頂くのには審査があります。
通常、入居申込書を家主さんや管理会社さんに提出する際に、保証会社さんの申込書も一緒に提出します。
申込時には身分証明書類の提出が求められます。
審査内容は保証会社さんの社内秘密ですが、借主さんへ申込内容の確認のお電話や、勤務先への在籍確認、過去の滞納履歴を調べたりと様々です。
また審査にあたり、追加の書類を求められたりする場合もあります。
2-2.無収入の学生さんの場合は?
学生さんに限らず、未成年の方や内定者さん、転職者さん、無職の方でも保証会社さんの審査に通れば、保証を引き受けてくれます。
ただし、未成年さんの場合は親権者同意書が必要ですし、審査承認の条件として、保証会社+連帯保証人さんを求められたりする場合もあります。
2-3.もし、審査がダメだった場合は?
万が一、審査に落ちてしまったとしても、すぐには諦めないで下さい。
家主さんや管理会社さんは複数の保証会社と契約しているケースがほとんどです。
保証会社Aの審査に落ちても、保証会社Bでは承認されたということはよくあることなんです。
保証会社さんは審査に落ちた理由を教えてくれませんが、各社独自の審査なので、次に期待しましょう。
3.保証料って何?
3-1.保証料とは
保証会社さんに保証を引き受けてもらうためにお支払いするお金を保証料といいます。
保証料は各社一律に決まっておらず
- 「2万円~6万円」などの定額
- 「賃料や共益費などの一ヶ月のお支払い総額の30%~80%」
- 「賃料の数%」
など各社いろいろです。
また、更新保証料の有無、保証範囲、連帯保証人の有無などによっても保証料が異なる場合があります。
必ず、事前にお支払いする保証料は確認しましょう。
3-2.保証料はいつ払うの?
初回保証料は入居前にその他のお費用と合わせてお支払い頂くことが一般的です。
保証料の設定が「賃料の数%」の場合は、毎月の賃料と合わせてお支払いする場合もあります。
また、保証料はお振込にてお支払い頂く場合や、カードにて引き落としなどの場合もありますので、こちらも合わせて必ず確認しましょう。
4.費用抑えるコツ
基本的には保証料はまけてくれません。
ただし、保証会社によってはお得なプランを用意されている会社もあります。
- 学生さんは学割プランを聞いてみる
保証会社によっては、学割プランを用意しているところもあります。
- リピーター割引を聞いてみる
保証会社によっては、過去に同じ保証会社を利用し、滞納がなかった借主さんに、割引プランを用意しているところもあります。
以上ここまで保証会社について詳しく解説してきました。
バカにならない初期費用だからこそ、事前に仕組みを知っておく必要がアリそうですね。
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