一人暮らしって寂しいですよね。
特に進学したての大学生や、新社会人などは今までとは住居が変わるだけでなく、所属するコミュニティも大きく変わるわけですから、心が不安定になるのはどうしても仕方のないことです。
「一人暮らしなのに彼氏(彼女)がいない。誰に甘えていいかわからない・・・」
などの不安を抱いている方は少なくないのではないでしょうか。
また寂しくなってしまうのは一人暮らしを「する」方だけではありません。
一人暮らしを「されてしまう」方も寂しいのです。
「家族がそれぞれ自分の道をすすみ、人生折り返しだが自分自身も一人暮らしになってしまった。老後が心配・・・」
このように一人暮らしをするほうもされるほう寂しい思いをもっている方が多く、共通してもっている感情として
「孤独感」
が強くなりがちですよね。
でもそれはしょうがないことなんです。
一人暮らしは孤独と強い関係性があるのです!
だからあなたが特別寂しがりやなわけではないので自分を責めないでください。
今回は、一人暮らしだとなぜ寂しくなってしまうのかという原因についてわかりやすく述べるとともに、
その原因に基づいたおすすめの解決策をいくつか紹介していきたいと思います。
1.一人暮らしと孤独の強い関係
がんや生活習慣病など医学の研究は様々ありますが、「寂しさ、孤独」についても学問として立派な研究対象となっています。
まずは寂しさを感じてしまう原因のほうについて、心理学的に解説していきましょう。
1-1.寂しさを感じるのはこんな人
いきなり結論にはいります。寂しさを感じやすい人は以下の3つを満たしている(もしくはほとんど満たしている)人です。
- 社会的なつながりが不足している人
- 見捨てられることへの恐怖心が強い人
- 条件付きでしか自分を認められない人
この箇条書きだけではわかりにくいと思いますので詳しく解説していきたいと思います。
社会的なつながりが不足している人
社会的なつながりというのは簡単に言い換えればコミュニティのことです。
コミュニティとは思いつきやすいのは
- 家族
- 学校
- 職場
- 趣味(サークル)
- 地域
などがあげられますが、これらコミュニティの
量(コミュニティに所属している数)と質(コミュニティにどれほど濃厚な関係を築いているか)
が寂しさを増減させる重要な要素になっています。
見捨てられることへの恐怖心が強い人
寂しさというのは、体脂肪率のように客観的な指標があるわけではなく、あくまで主観的なものです。
同じ状況下にいても、楽しい!と感じる人もいれば寂しい。。。と感じる人もおり、
「何が起きているか」ということよりも、「どう感じるか」で全く違う世界が見えてくるのです。
つまり、このような感じ方によって、寂しいと感じやすい人は楽しそうな集団の中にいても寂しいと感じてしまうことがあるのです。
ではそれを生み出してしまう思考(感じ方)とは何か?
それが見捨てられることへの恐怖心です。
「彼氏ができたけどすぐフラれるかもしれない・・・」
「表面上は明るく振る舞っているけど、実は嫌われているんじゃないか思って仕方がない・・・」
といったように「喪失」に対する恐怖心をもった時、孤独感は高まってしまうのです。
条件付きでしか自分を認められない人
「〜できる自分なら好き」
「〜できない自分は嫌い」
というように条件付きでしか自分を認められない人も孤独を感じやすいタイプになります。
このタイプの人は常に自分を嫌いにならないようにするため、努力すること惜しまないストイックなタイプの人が多い一方で、その条件が少しでも満たないと、強い自己嫌悪に陥ることがあります。
- 年収
- 学歴
- 容姿
- 人間関係
などに対して、「こうあるべきだ」という考えが強い自覚のある人は要注意といえます。
1-2.特に一人暮らしだと特に寂しくなる理由
ここまで読んでいただいたあなたであればお察しがつくかと思いますが、先程述べたように
- 社会的なつながりが不足している人
- 見捨てられることへの恐怖心が強い人
- 条件付きでしか自分を認められない人
の3条件を、一人暮らしであれば特に満たしやすいと言えます。
一人暮らしを始めたばかりだと、以前のコミュニティから離れた生活が続くので、社会的なつながりが不足する可能性が極めて高いので、孤独を感じやすいです。
また、新しいコミュニティに入ったとしても知り合って間もない可能性が高いので、
「実は自分だけ嫌われているのではないか」という不安に駆られることも多いでしょう。
このような状態がすぐ回避されればいいのですが、一定期間続くと自分に欠陥があるのでは?
と思いがちになってしまい、無条件で自分を認められなくなってしまうのです。
ねっ、一人暮らしが寂しく感じるのにはちゃんと心理学的な理由があったでしょ?
まだ疑ってる方には、ここに書いたようなことが更に深く書いてある「孤独の科学」という本があるので、
興味のある方(難しいよ笑)はぜひ。
2.どうすれば寂しさは無くなるのか
「寂しい理由はわかっても、じゃあどうすればいいんだよ〜」
そう言いたい気持ちはわかります、あわてないで!笑
ここでは、1で述べてきた寂しさの原因・理由に基づいて、じゃあどうすればいいの?という問に対する回答をしていきます。
2-1.コミュニティに所属する
そう、一番手っ取り早いのはコミュニティに所属することです。
これは、社会的なつながりの不足改善につながります。特に地元など前に住んでいた人たちと離れてしまい、近くに全くコミュニティがない方はまずは恐れずに一つ入ってみることが大切です。
ただし無差別に選ぶことは危険です。
先述したとおり、孤独を回避する上ではコミュニティの量だけではなく質も重要なので、あまり充足感を得られない一つのコミュニティにどっぷりつかっていると、孤独感を回避することはできません。
2-2.疎外感とうまく付き合う
見捨てられることへの恐怖心からの克服方法として適しているアプローチが、疎外感とうまく付き合うというアプローチです。
でも具体的に疎外感と付き合うって言ってもどうすればいいの〜!
という方。一つ覚えてほしいキーワードがあります。それは、「メタ認知」という言葉。
メタ認知とは簡単にいえば、「認知を認知すること」です。
もっと噛み砕いていえば、今自分が感じている”楽しい”とか、”悲しい”とかいう感情が溢れた時に、
「ああ〜、今自分って楽しい(悲しい)んだなぁ〜」と自覚すること、つまり自分の感情を意識し、把握することです。
ではこれがなぜ疎外感とうまく付き合う上で重要なのか?それはメタ認知を意識することで、
- 原因の発見
- 自己の習性の把握
という2つのスキルが身につくからです。
ここでは「寂しい」という感情の認知に焦点をあてていますので、「寂しい」と感じたときに、
- いつ寂しい思いをしているのか
- どこで寂しい思いをしているのか
- どんなときに寂しい思いをしているのか
などの状況を記録することで、自分の中での寂しさのパターンが把握でき、事前に予測できるようになってくるのです。
恐怖って、事前にわかっていれば怖さを少しは軽減できますよね。
お化け屋敷だって事前にお化けが出てくるタイミングがわかっていれば怖さは半減するはず。
(この場合面白みもなくなるけど笑)
このように事前に予期できるということはあなたの強い武器になるのです。
2-3.無条件で自分を認める
上記で述べたように、寂しさを感じやすい人は条件付きの自分しか認められない人が多い傾向にあります。
そういった方向けの対策は、シンプルに「無条件で自分を認めること」になります。
そんなのわかってるよ!それができないから困ってるんじゃないか!
そう思ってしまう気持ちもわかりますし、どんない意識しても明日朝起きたら急に無条件で自分を認められる身体になることはできません。
ではどうすればいいのでしょうか。
一番の解決の糸口になるのが、”いきなり無条件”ではなく、”条件を少しずつ小さく”という点です。
例えば、一人暮らしを始めたばかりで寂しいときに話しかける人がいないという問題に対して、
いきなり、「まあ寂しがってる自分も自分だしありのまま認めてやるか」という思考を無理やり作ろうとしてもなかなかできません。というかできてたら悩んでいないはずです。
そこで”いきなり思考”ではなく、”少しずつ思考”として、
↓
「1週間のうち、半分も楽しめてない自分は嫌いだ」
↓
「1週間のうち半分は寂しいって思う日がなければマシかもしれない」
↓
「一人でもちゃんとなんだかんだ生きてる自分はわりとマシかもしれない」
といった感じに、少しずつ思考を慣らしていけばいいのです。
3.おすすめの解決策4選
さて、大変おまたせいたしました!
これらの心理学的要因・解決法をもとに寂しさを吹き飛ばす解決策を4つ紹介したいと思います!
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