一人暮らしの季節ごと(夏・冬)の電気代平均額と節約方法10選!

電気代の節約

一人暮らしの電気代、夏・冬、どっちが高いの?

家族と暮らしていた時には気にすることの少ない電気代。

一人暮らしを始めてからその額に驚き、これから先の生活費のやりくりに不安を感じる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

家賃などは月々決まった額を支払えばいいのですが、電気代をはじめとした光熱費は月々の使用料によって変動があり、

一人暮らし初心者には支払額の見当がつきにくいものです。

住まいや水、食料などと並び、重要なライフラインの一つである電気。

その電気にかかる金額は月々どのくらいなのでしょうか。

特に使用量の多い夏と冬にはどのくらい額が増えてしまうものなのでしょうか?

そしてそもそも電気代は暑い夏、寒い冬、一体どちらが高いのでしょうか?

そしてそれはなぜなのでしょうか?

夏と冬、二つの季節の電気代の額を検証することで、電気代の節約のヒントを探ってみたいと思います。

1.夏と冬では冬の方が電気代が高い!

一人暮らしの電気代の全国平均額は、月額5320円です。(総務省統計局の平成28年家計調査より)。

夏、冬の比較は一人暮らしのみのデータというのはないのですが、一般家庭全てにおいてのグラフのは次のようになっています。

電気代統計

こちらのグラフを見ると、夏と冬では、冬の方が電気代が高く、その差は約2万円近くあることがわかります。

2.なぜ冬の方が夏よりも電気代が高いの?

それではなぜ、夏よりも冬の方が電気代が高いのでしょうか?

理由をいくつあげてみたいと思います。

2-1.夏の冷房費よりも冬の暖房費が高いため

エアコンなどの設定温度と外の気温の温度差が、

冬の方が夏よりも大きくなるため冬の暖房費の方が高くなってしまいます。

2-2.日照時間が短くなり照明をつける時間が長くなるため

冬と夏とで比べると日照時間には北海道ではなんと8時間近く、沖縄でも3時間ほどの差があります。

全国平均最大では5時間ほどの差になります。

そのため、冬にはどうしても朝夕に照明をつける時間が長くなってしまいます。

2-3.外出の時間が短くなる

冬は夏に比べると寒さや雪などで外出の頻度が少なくなる傾向があります。

そうなると在宅の時間が長くなり、テレビや照明や暖房などの使用時間が長くなり、電気代が高くなります。

2-4.洗濯の回数の増加

冬は夏よりも厚着になり、洗濯物の量が増えてしまいがちです。

そのため洗濯の回数は増えてしまい、洗濯機や衣類乾燥機の使用回数が増えるのです。

また、冬は洗濯物が乾きにくいため、どうしても衣類乾燥機や除湿器などの使用が増えます。

3.では、どうしたら電気代が節約できるの?

冬の電気代の高さの理由はだいたい理解いただけたのではないでしょうか?

その理由から見えてきた、電気代の節約のためにチェックすべきポイントをいくつか挙げてみたいと思います。

3-1.消費電力の大きいエアコンの使用は第一に見直すべきポイント!

冬の電気代が高くなる理由の筆頭として先ほどあげた暖房費があります。

暖房を担う器具の中心としてあげられるのはやはり、エアコンでよね。

エアコンの消費電力は平均で1000wと非常に大きく、エアコンが占める電気の消費の割合は大きなものになってしまいます。

また、夏の場合でも、エアコンの使用による家庭での消費電力の割合は半分以上を占めます。

資源エネルギー庁によると、夏の14時、家庭での消費電力の割合は以下のようになっています。

第1位 エアコン 58%
第2位 冷蔵庫 17%
第3位 テレビ 5%

消費電力の資料ページへ

エアコンの使用は、電気代の節約において第一に見直すべきポイントと言って良いかと思います。

3-2.ではエアコン以外で気をつけなけらばならないのは?

冬の電気代の高さの理由として、暖房以外で上記にあげられたのは照明、洗濯機や衣類乾燥機などの使用でした。

一方、夏の消費電力の割合の第2位は冷蔵庫、次にテレビ、となっています。

よって、エアコンの次に見直すべきポイントは照明、冷蔵庫、乾燥機類、テレビと言えるでしょう。

3-3.そもそも電力を使わなければ電気代がかからない!

冷房費、暖房費は電気代の大きな割合を占めることはこれまでで理解いただけたかと思います。

電気のなかった時代、日本人は知恵を絞ってできるだけ涼しく、暖かく過ごしてきました。

そういった古人の知恵を借りることはそのまま電気代の節約にもつながります。

また、最新の技術によって電気を使わずに涼しく、暖かく過ごすことのできる製品も続々と誕生しています。

古きをたずね求めて新しきを知る。温故知新の姿勢は電気代の節約へと繋がりそうです。

3-4.電力会社やプランの見直しという道も。

2016年4月よりの全面電力自由化により、一般の住居でも利用できる電力会社が多様なものになりました。

多くの電力会社、料金プランの中から、一人暮らしのライフスタイルに合わせた電力を選択できる時代がやってきたのです。

自分の毎日の電化製品の使い方に気をつけ、その上で根本となる料金プランや電力会社を吟味して電力を使えば、電気代の節約の達人!と言えるのではないでしょうか。

3-5.節約を持続させるにはモチベーションを保つ必要がある。

どんなに賢い節約方法を選択したとしても、続けられなければ意味がありませんよね。

どんなことを続けるにせよ、モチベーションを保っていく必要があります。

楽しく電気代の節約ができ、しかもやりがいを感じる。

そのための方法をあらかじめ見つけておくと良いでしょう。

4.おすすめの節約方法10選

4-1.エアコンの使い方を工夫する

まずはエアコンの使い方の見直しは必須ですよね。いくつか具体的な使い方のコツをあげてみたいと思います。

エアコンは「自動運転」で使用する

エアコンは夏でも冬でも「自動運転」が正解です!

エアコンは設定温度に温度に合わせるまでが一番電力を消費します。

「自動運転」でエアコンを運転すると一気に設定温度に合わせてくれ、その後は微弱運転や送風運転で設定温度を保つため、電力消費を抑えることができるのです。

扇風機、サーキュレーターとの併用

エアコンでの暖房、冷房時には扇風機やサーキュレーターの併用により、エアコンの効果を上げることができます。

暖房時にはエアコンから吹き出た温かい空気は上の方にたまるため、

扇風機やサーキュレーターを上に向けて送風することで空気を循環させ、温かい空気をお部屋の下の方に集めることができます。

逆に冷房時には床に向かって送風することで冷たい空気を循環させることができ、

その場合、扇風機やサーキュレーターはエアコンを背にして置いて送風するのが良いでしょう。

フィルター掃除をまめに行う

エアコンのフィルター掃除をしていないとダニやホコリなどがたまり空気が汚れてしまうだけではなく、

エアコンの性能が落ちてしまい、結果として無駄な電力を消費してしまうことになります。

フィルター掃除をすることは空気をきれいにし、電気代も節約できるという一石二鳥につながります。

ぜひ、定期的に行なってみてはいかがでしょうか?

4-2.窓の断熱、遮熱を行う

エアコンや他の暖房器具などの使用効率を上げるために夏は窓の外からの遮熱を、冬は断熱を行うことが重要です。

夏におすすめなのは、よしずの使用

窓の外側につるし、打ち水をかけることで遮熱効果を上げることができます。

冬におすすめなのが手軽で簡単なカーテンの使用です。

断熱カーテンなら効果はさらに上がるでしょう。

4-3.エアコン以外の暖房器具を併用する

エアコンは広い部屋全体を暖めるのには非常に効果的なのですが、一箇所を急速に暖めるのにはむいていません。

一人暮らしの生活動線は限られたものですよね。

テレビの前で暖まりたい、というような時には消費電力の小さいコタツを使うと良いかもしれません。

こたつの電気代は強4.6円/弱2.2円、ちなみにエアコンの電気代は2.8円〜53.5円です。

また。家に帰るともう寝るだけ、という方には電気毛布がおすすめ!

電気毛布の電気代はなんと、1時間あたり1.1円から0.07円です。

消費電力の参考:

こたつの消費電力に関するページへ

エアコンの消費電力に関するページへ

電気毛布の消費電力に関するページへ

4-4.冷蔵庫の使い方に気をつける

一年通して電源を入れっぱなしの冷蔵庫は消費電力も多く、節約のカギとなる家電です。

一人暮らし向け冷蔵庫146ℓでは年間の電気代は8,208円です。

電気代のことに関するページへ

冷蔵庫にものを詰め込みすぎると庫内の冷気の循環が悪くなってしまい、電気代が余計にかかってしまいます。

また、冷蔵庫の中から必要なものを探すのに時間がかかってしまい、開閉時間が長くなってしまうことにより、その分また電気代がかかってしまいます。

また、冷蔵庫の置く位置にも注意が必要です。

冷蔵庫が壁などにくっつきすぎていたりすると冷蔵庫の放熱がうまくいかない状態になり余計な電気代がかかってしまうのです。

冷蔵庫の中はできるだけ整理整頓を心がけ、壁などにくっつけすぎないようにしましょう。

4-5.テレビの電気代を節約しよう!

2009年の調査によると、一般家庭の電気使用量のうちテレビが占める割合は8.9%

数字だけ見ると大きく感じないと思いますが、冷蔵庫や照明器具についで3番目の数値なのです。

家庭での消費電力量に関するページへ

テレビの消費電力を抑えるためには画面を暗くする、埃がたまらないよう画面を掃除する、使わない時には主電源を切る、などの対策があります。

4-6.省エネタイプの電化製品を利用する。

古い家電を最新の省エネタイプの家電に買い換えることで,

電気代を大きく節約することができます。

例えば10年前と最新の冷蔵庫を比較すると、年間消費量の差は約500kWh、

電気代にするとその差は12,955円!になります。

電気代の比較(その1)ページへ

8年前の9kgの洗濯機を最新のものに変えた場合、年間で7,282円の節約になるという検証結果もあります。

電気代の比較(その2)ページへ

4-7.衣類を工夫して体温調節する

着るだけでひんやりと涼しく、乾きやすい。

または着るだけでほかほかと温かい。

そんなハイテク素材のインナーなどを利用して体温調節をすることによって暖房や冷房に頼りすぎず、電気代を節約することができます。

また、ハイテク素材ではなく、リネンやシルクなどの天然素材にも涼感や速乾性、保温性に優れているものがあり、

そういった天然素材は着心地が良く、重ね着にも向いています。

4-8.電力会社を変更する

電力自由化によって、これまでは各地域の既存の電力会社が独占的に行なっていた電力事業の市場が開放され、

それに伴い電力会社間の競争が生まれることになり、一般家庭でも生活スタイルなどに合わせた料金メニューを自由に選ぶことができるようになりました。

このことにより、電気料金の減額だけではなく、様々なサービスや特典が受けられるようになったのです。

基本的には沢山電気を使う人ほど電気料金が下がるので、電力会社の変更は一人暮らしではメリットがないこともあります。

東急パワーサプライはそういった点で一人暮らしにおすすめの電力会社です。

電気使用量の少ない人にも割引があるというのが大きな特徴です。

東急パワーサプライ

東急パワーサプライに関するページへ

4-9.適切な電気料金プランに変更する

電力会社を変更できない場合でも、現在使っている電力会社の電気料金プランを変更することで、

電気代を節約できる場合はあります。基本料金がかからなかったり、夜の電気代がお得なプランがあったりするので、

まずは現在利用している電力会社の情報をよく調べてみるのがおすすめです。

東京電力の「夜トク8」は夜23時から朝7時までの料金が20円78銭と割安に設定されたプランです。

夜型だという方にはおすすめです。

夜トク8に関するページへ

4-10.やる気を持続させる!

節約へのやる気を持続させるのにはコツがあります。それは、節約の「見える化」です。

いくら節約ができたのかがわからなかったらやる気を持続させるのは難しいもの。

このくらい節約する!

とあらかじめ決めた金額を、封筒や別の口座などに入れておき、貯金という形にしておくと、

節約の成果がわかりやすく、節約自体が楽しくなってくるのです。

以上、おすすめの電気代の節約方法10選をご紹介しました。

様々な節約方法があることがわかっていただけたかと思います。

一人一人のライフスタイルに合わせてぴったりの方法を選び、すぐにでも実行して見ることをおすすめします!

今日からの電気代に差をつけて、これからの一人暮らしをより豊かなものにしてはいかがでしょうか?

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